西日本豪雨の現場取材 |
西日本豪雨の災害現場である、岡山市東区と倉敷市真備町で取材させていただきました。
今から14年前、北井は、新潟県三条市の五十嵐川の堤防決壊による大水害、そして3年前の茨城県常総市の大水害の2度、水害のボランティアセンターに入り現地活動しました。
しかし今回は、1ヶ月前に痛めたアキレス腱が癒えないため、恐れ入りますが取材だけです。
案内してくださったのは、北井の30年来の友人である岡山県議。
名前は出すな、ってことなので伏せておきます。
まず案内されたのは、岡山市東区。
ここは不幸中の幸いで、ひとりの犠牲者も出さなかったためマスメディアの報道はほとんど無かったところ。
それでも750hの地域が浸水地域になり、多くの住宅が水に漬かりました。
そして、堤防が決壊した「砂川」の復旧現場。
五十嵐川のときも、土の堤防がカーブのインコースの外側から崩れましたが、ここも同じような状態で崩れています。
そして、そのことは問題視され全国的な課題になっていたはずです。
北井も、これまでの間、神奈川県の河川課とやり取りをし、境川・柏尾川水系における安全度を確認するよう、何度となく訴えています。
※北井が不安視している箇所も、県は大丈夫!って言うんだけど、、、、、。
しかし、いまだこのような堤防は、たくさん存在すると思われます。
やはり、要注意です。
次は、東区災害ボランティアセンター。
ここは、社会福祉協議会以外に民間の2つの団体が共同運営しているボラセンです。
午後2時くらいに到着しましたが、その時間帯でもマッチングなのか、運営側とボランティアさんとで打ち合わせしていました。
ただね、いただけないのは「ボランティア保険が有料」ってところ。
ボランティア保険が当たり前になったのは、東日本大震災のころからと記憶していますが、個人負担させているボラセンは、初めて見ました。
公務員の災害派遣手当は、民間大手ゼネコンの部長級の出張手当以上の金額が支給されますが、民間は手弁当ですからね!(※東日本大震災当時)
岡山市は、もう少し頑張っていいんじゃないの?って感じます。
この「つながり」は、本部が宮城県南三陸町。東北の震災の際に、全国から駆けつけてくださったボランティアに対する恩返しをするという意図で、「次に日本のどこかで災害があったら、どこにでも応援に入れるように」ということで、全国展開出来る支援組織を構築している団体。
一般的な社協系のボラセンではなく、民間系のボラセンです。
ちなみに、社協系のボラセンは、お盆期間中は活動を休止しますが、ここはニーズに応じて無休で活動を続けます。
ここは倉敷市連島という地域ですが、ここから真備町の現場まで20分くらいの距離です。
たまたま、「つながり」の活動に賛同する地元の方が提供してくださった、という一軒家です。
ボランティアの方の宿泊も可能です。
お風呂もトイレも、普通のサイズですが、あります。
真備町災害ボランティアセンターの体制についても、興味深いお話しを伺いました。
ここでは控えますが、今後の事前準備の参考になる話しでしたので、ちょっと整理しておきます。
諸々、要望もお預かりしました。
現場での活動のお手伝いは出来ませんが、いろんな角度から後方支援して行きます。
最後に、真備町の災害現場を取材しました。
氾濫したのは高梁川という一級河川。
とても大きな川です。
この支流が天井川か、どうか?確認はしませんでしたが、明らかに堤防高よりも、街自体はとても低いところに存在しています。
※河床面が周辺地域より高くなった河川。
実は、わが町・TOTSUKAにも同じような地域は、多く存在します。
横浜市のポンプが追い付かなくなったら、川に水を送れなくなります。
必然、そのあとは浸水被害が生じます。
あらためて、その恐ろしさを感じて参りました。
もうすでに発災から1ヶ月以上経っているのに、津波被害のようなガレキは、いまだ至る所に積まれています。
2階の窓まで開けっぱなしにして、室内を乾かしている住宅だらけです。
あらためて今回の取材でも、いろんな課題を再確認しました。
限られた財政の範囲の中で、どう対策を講じることが出来るのか?