議会最終日~知事からの答弁書 |
今日をもって4年間の任期最後の県議会が終了いたしました。
そして、2月27日付けで提出した質問趣意書の答弁書が、知事から出され本会議場で展開されました。
今回の質問の大きなテーマは、「急激に変化する社会環境への対応」を、どうするのか?ということでした。
難しい質問を投げかけたので、おおよそ想定していましたが、笑ってしまうくらいのゼロ回答でした。
1問目は「物価高騰による格差拡大を回避するための社会設計について」。
とにかく、あらゆるものの物価高騰で世の中が疲弊しています。
そして、賃金をアップ出来るのは、一部の企業に限定されます。
だから格差拡大を回避するための対策を講じないと、多くの消費活動は縮小し、内需も縮小。
それが大不況につながりかねません。
そこで以下の3点にしぼって問いました。
❶公共事業の労務単価や指定管理者の人件費の拡大。
❷介護・福祉・保育等のエッセンシャルワークの従事者へ、現実の物価高騰に合わせたレベルでのさらなる処遇改善。
❸年金受給世帯や低所得世帯に対し、国民健康保険料や光熱費など生活する上で必須・必要な費用の負担軽減策。
これらについては神奈川モデルとして、本県独自策を求めましたが、ダメでした。
すべての県民が積極的に消費活動出来るようにするのは、今後のテーマだと考えます。
2問目は「総合計画を現実的な社会設計にすることについて」。
このまま何の手立ても講じないまま人口減少社会に突入していくと、本当に厳しい状況になることは容易に察せられます。
だから、そのための社会設計が必要です。
しかし、それにはちゃんとした設計思想が伴わないことには「行き当たりばったり」になってしまうから、「どのような設計思想でグランドデザインを構築しようとお考えなのか?」って尋ねましたが、回答はありませんでした。
ん~。
このままじゃ、まずいな。
3問目は「脱炭素社会の実現に向けた社会設計について」。
良くも悪くも、好むと好まざるとに関わらず、脱炭素化の流れは止まりません。
しかし、マンション・アパート・公営住宅などの集合住宅への対策は、まるで進んでおりません。
だから、集合住宅へのサポートを強化しないとダメですよ、って問題提起しました。
しかし、これにも具体的な回答はありませんでした。
あ~ぁ、って感じです。
今回も、すべてとても大事なテーマでしたが、本当に難しくて厳しい内容でしたので、答えられなかったんだろうと思います。
でもね、これを機に本気で考えてくれると期待します。
遅すぎだけど、これが今の県行政の現実として受け止めて、次にトライします。